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2020年10月23日 : 園路のある庭(ブティック土井)
周辺植栽は大三が手掛け、南庭のプライベートな庭はオーナーの奥様のセンスで楽しみながら創り育てた手づくりガーデンがありました。
今回は建築の一部にウッドデッキを設ける計画に伴ない、デッキ周辺のテラスや回遊できる園路を全面見直しをし、大きなデッサン(地割)の基本設計をしました。既存の樹木や草花を最大限活かし、既存のレンガと三和土のテクスチャーを組み合せ変化のあるデザインを心掛け、庭景として抜けのある動線を導きました。
今後は植物や花の造詣がある奥様が自ら余白部分に彩りを添えて、さらに自然感漂うモダンな庭に育つ事を望み願い、時間を掛けて見守っていきたいと思います。

デッキテラス完了の現況

解体撤去、剪定後の現況

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テラス及園路レンガ配置、下打ち型枠

三和土仕上げ作業中

仕上げ完成

テラスより庭景

園路のデザインの一部

園路のデザイン

店側の園路より

サービスヤード付近の園路

建築及デッキテラスを望む

以前の庭現況

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2020年10月9日 : 山路の庭(尾上邸)
和の住宅の庭です。
細長い敷地の中にさらに二段構成として、山の中の林道や山路の心象風景をイメージしました。家側の近景の園路と幹越しに見る山路の景がすべての庭です。
三カ所の各部屋ごとにポイントを設け、散策や回遊が出来る動線を導き南側の隣との修景を考慮し、日頃の管理作業(除草、清掃、剪定)がしやすい地割のデザインを心掛けた設計となりました。鳥が運んだ実生の贈り物も育ち始め、少しずつ自然感漂う情緒のある庭の姿になってきたかな?
情緒とは生来のものではない、歳を重ねるにつれ育まれ深めていくものだと数学者の藤原正彦先生が言っていました。
人間の感情の奥深い所にこの庭の存在価値があるように思え、お世話になった亡主人を偲ぶ今日この頃です。
北東側には生活の庭があります。

庭の出入口大徳寺垣の景

踏分石(伽藍石)と石組の景

石組と山路の道

山路の道すがらの景

石組と園路

園路と石組の景

曼殊院燈籠(京都)と園路の景

山路の道と園路の景
2020年9月19日 : 高低差のある庭(大河内邸)
2018年10月にご紹介しましたが、今回は剪定及び中門の四ッ目垣の修復を致しました。閑楽庵の庭にも取り上げましたが、一言で四ッ目垣と言っても江戸風、京風の好みがあり、高さや間、段割の寸法、結束の違いがあります。
大三好み(京風)の四ッ目垣として先端の竹が天に向かい、まばらで乱れ両サイド側の終わり部分の破れ方の工夫を心掛けました。基本中の基本である四ッ目垣、簡単でありそうで所をえた接点の設えが難しいのです。
蹲廻りの竜安寺型手水鉢と六角生け込燈籠の脇に腰の据わった一本の槙の木(イヌマキ)があり、この地方では葉先を刈り込み玉刈りにしてしまいますが、小枝を透かし古葉をむしりをして幹の美しさを引き出し自然風の姿の中に風格を感じさせる手法を取り入れています。

本宅側のアプローチより中門付近

ガレージ側より広隆寺太秦燈籠、新設四ッ目垣の景

離れ側より中門と四ッ目垣の設え

離れ側の蹲居廻りの景

腰の据わった一本の槇の木の姿と中門付近

小枝を透かし古葉むしりをした槙の木
2020年9月19日 : 閑楽庵の露地庭園(小池邸)
2017年9月にて茶庭の覚え書きとして執筆しましたが、今回は剪定及び中門付近の四ッ目垣や竹穂垣(大徳寺垣)、生垣の支柱など、竹や柱の痛みがあり取り換えるように依頼されました。しかし全面取り換えるのではなく柱の下部を一部補強、下部のみをキシラデコールで塗布したり、染縄を結束し直して修復しました。 古色の中に新しい息吹を吹き込み「枯淡の境地」といいますか、枯れ果て淡い色合いと融合した風情こそ茶庭の奥深い美意識ではないでしょうか、、、
四ッ目垣においても古材の竹をあえて一部残し繕いながら気分一新、亭主のおもてなしの心遣いが忍ばれてきます。

道路側の植栽の景

玄関入口の伝い

玄関より飛石の景

筏崩し霰こぼし延段と飛石の景

中門付近の外露地

枝折戸とみだれ四ッ目垣の修復

一部やぶれみだれ四ッ目垣のあしらい

閑楽庵の内露地

飛石と役石の景

貴人口、踏石、落石、飛石、中門の景

蹲廻りの景

修復した竹穂垣
2020年8月26日 : 対偶の庭(ブティック・土井)
排水の詰まりや水勾配の手直し、一部三和土補修の為にお伺いいたしました。
尚、高圧洗浄でアプローチやオブジェを洗浄し、爽やかな夏庭の姿によみがえり気分一新、清々しい思いにひたりました。
これも主人やスタッフの方々の日頃のお世話のおかげです。

店舗のウィンドウより住宅側の景

オブジェ水鏡の景

緑の中住宅へのアプローチ

住宅側から店舗をのぞむ

アプローチとオブジェの景

夏の日差しをさえぎる景