静岡県浜松市の庭景設計・施工・管理なら『洛風庭匠 大三(だいぞう)』

暮らしの中にやすらぎのある庭景

市野町の庭(池谷邸)

大三創業初期の頃に手掛けた小滝と小流れのある思い出深い庭です。
40余年の歳月を隔てて生き延びた姿には黙して語らず、未だ未定の庭ではありますが大地に根付き磁力が生まれてきました。
施主は私と14歳も離れた兄の家です。夫妻と共に書画や骨董を愛し、お酒や旅、温泉を楽しんだ悠々自適の生活を送られ、まさしく晴耕雨読の日々を過ごしました。この春85歳の誕生日を迎えて亡くなり、生前こよなく愛していた盆栽なども手入れが行き届かなくなりやむを得ず一部を再現して、ほとんどを処分しました。ヒメシャラや小物のツバキなどの木を残し駐車スペースを広く確保し、菜園にはキュウリやナス、トマト、ピーマンなどを植えてこの夏には収穫が出来そうです。
私の幼年時代、実家の父が庭で瓢箪を植えて棚を作り縁側で家族と共に楽しみました。秋には収穫して口元に種が出るだけの穴をあけて、しばらく水の中につけて腐らせ種を出し乾燥した瓢箪に「春風や闘志抱きて丘に立つ」虚子と、兄がその頃墨で書いてくれました。心に沁み入り、心の拠り所の元になっています。今でも大切にすすびた小さな瓢箪が事務所の棚に吊るしてあります。
  令和元年5月18日「善禎史教居士」墓に眠る。



飛石を渡り、手を清め、縁側より和室の中へ


柔らかいマキの透かしの寄せ植えと施主の趣味の古壺


小滝の滝つぼ廻りの石組の景


沢飛石と流れの形態


小滝と流れの細部


リビング前の余白、後方には回遊の道


石橋の石組と深山幽谷の景


盆栽置場周辺の現況


片付け、整地、菜園、ヒメシャラの緑陰


善禎史教居士 安養寺墓地に眠る


事務所の中で大切にしている物